2025/03/14更新
「ゴキブリを1匹見つけたけど、放っておいて大丈夫?」そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
実は、ゴキブリを1匹見つけたということは、家のどこかにまだ潜んでいる可能性が高いサインかもしれません。
特に、小さなゴキブリ(幼虫)だった場合は要注意!巣が近くにある可能性があり、放置すると短期間で大量発生するリスクがあります。
本記事では、ゴキブリが1匹だけ出たときの正しい駆除方法や、再発を防ぐための対策、さらに業者に依頼すべきケースについて詳しく解説します。
「1匹だけなら問題ない」と思いがちですが、ゴキブリは基本的に単独で行動することは少なく、周囲に仲間や巣がある可能性が高いです。
ここでは、ゴキブリを1匹見かけた場合に考えられるリスクと、放置するとどうなるのかを詳しく解説します。
日本の家庭内に生息するゴキブリは、主に「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」の2種類です。
どちらも非常に繁殖能力が高く、特にチャバネゴキブリは1回の産卵で30個~50個の卵を産み、生涯で10回以上産卵することがあるため、たった1匹のメスから最大500匹以上のゴキブリが生まれる可能性があります。
「1匹だけなら大丈夫」と油断して放置すると、わずか数か月でゴキブリが大量発生する危険性があるのです。
孵化したばかりのゴキブリの幼虫(赤ちゃん)は、成虫になるまで6~7回ほど脱皮を繰り返します。
この成長期間はわずか2か月ほどしかなく、その後すぐに産卵が可能になります。
つまり、赤ちゃんとして生まれた50匹のゴキブリも2か月後にはそれぞれ30個~50個の卵を産み始めるため、わずか数か月で爆発的にゴキブリの個体数が増加してしまう可能があります。
ゴキブリの駆除は個体数が増えるほど、時間と労力が増していくので、わずかなうちに駆除していくのがポイントです。
もしも家の中で発見したゴキブリが、小さな個体であった場合はさらに注意が必要です。
ゴキブリの幼虫は一斉に孵化するため、1匹見つけたということは、すでに数十個の卵から孵化しているからです。
この場合は、1匹だけ駆除しても意味がなく、すべての幼虫を駆除しなくては根本解決にはなりません。
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家の中でゴキブリを見つけたら出来るだけ早く駆除することが重要です。
放置してしまうとすき間や家具の裏に逃げ込んでしまい、見失ってしまうことがあります。
以下の方法で今すぐ駆除しましょう!
ゴキブリを駆除するのに最も簡単な方法は殺虫剤による対処方法です。
自宅に常備しておけばいざという時に役立ちますので、1本は用意しておくと便利です。
市販のゴキブリ用の殺虫剤であれば、どのような種類でも良く効きますので、直接ゴキブリに噴射してください。
ポイント
チャバネゴキブリについて詳しくはこちら👆
ゴキブリに殺虫スプレーをかけるのが苦手・・・という方はごきぶりホイホイなどのトラップを使用しましょう。
捕獲までに少し時間がかかるかも知れませんが、設置して待っているだけなので手間がかからず便利です。
ポイント
ゴキブリ退治で昔からある方法として、「新聞紙で叩く」や「掃除機で吸い込む」2つのやり方がありますが、プロのゴキブリ駆除業者としてはあまりおすすめできません。
ゴキブリを叩いてしまうと、体液やフン、卵などが部屋に散らばってしまい、かえって清掃や後片付けが大変になります。
またゴキブリのフンには他のゴキブリを引き寄せるフェロモンが含まれているため、外部からゴキブリをさらに招き入れる要因にもなりかねません。
掃除機で吸い込む場合も、フィルターの中で生き残ってしまったり、ゴミ受けカップの清掃が必要になったりと大変な作業が増えてしまいます。
絶対にやってはいけないことは、ゴキブリの死骸をそのまま放置することです。
ゴキブリは共食いの習性があり、そのまま放置してしまうと他の仲間の食料源となってしまい繁殖を進める要因になってしまいます。
また死骸から出るフェロモンが外部から新しいゴキブリを誘引してしまう可能性があるため、放置は厳禁です。
駆除したゴキブリはティッシュや新聞紙で包み、密閉できる袋に入れてすぐにゴミとして処分しましょう。
室内に発生したゴキブリの駆除が終わったら、ゴキブリがどこから入ってきたのかを調査して再発を防ぐことが重要です。
ゴキブリの通り道である侵入経路を塞ぎ、室内の環境を清潔に保つことが再発防止のポイントです。
ゴキブリが室内に侵入する経路は、ある程度パターンが決まっており以下の通りとなります。
クロゴキブリは、建物の外部から侵入することが多く、チャバネゴキブリは食料品や宅配の荷物とともに室内に持ち込まれるケースが多いです。
室内でゴキブリを見かけた場合、①建物の隙間から侵入した、②荷物と一緒に持ち込んだのどちらかの可能性があります。まずは侵入経路を確認しましょう。
ゴキブリの侵入経路は、大きく分けて「内部侵入経路」と「外部侵入経路」の2種類に分類されます。
外部侵入経路:室外機・換気口・外壁の隙間
内部侵入経路:床下・壁裏・天井裏
マンションやアパートなどの集合住宅では、ほとんどの場合「内部侵入経路」を通ってゴキブリが侵入します。そのため、床下や壁裏とつながる隙間を塞ぐことが自室へ侵入されないために重要です。
この対策をしないと、他の住戸で発生したゴキブリが自室に侵入し、室内環境に関係なくゴキブリが発生してしまう可能性があります。
特に注意すべき箇所は、「キッチン下の配管周り」や「巾木(壁の下部)の隙間」です。
これらの隙間を「コーキング剤」や「パテ」で埋めることで、ゴキブリの侵入を物理的に防ぎ、発生リスクを大幅に低減できます。
外部侵入経路には、エアコンの室外機(ドレンホース)や換気口などから室内へ侵入するルートがあります。
これらの隙間も、内部侵入経路と同様にパテや防虫キャップなどを使って塞ぐことで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
侵入経路について詳しくはこちら👆
侵入経路を特定した後は、ゴキブリのエサになるものを排除することが重要です。
食べ残しやゴミを放置すると、ゴキブリがニオイに引き寄せられます。特にキッチン周りは定期的に清掃し、三角コーナーのゴミもこまめに処分しましょう。
ゴキブリは「暗くて暖かい場所」を好むため、冷蔵庫や電子レンジの裏側も定期的に掃除すると、発生予防に効果的です。
ゴキブリの侵入経路を塞ぐには、薬局やホームセンターなどで売っている市販のアイテムを使用しましょう。
100円ショップで販売されている「ドレンホース用防虫キャップ」を取り付けると、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
また換気口などの大きなすき間には、キッチンなどで使う水切りネットを換気口カバーなどに被せると、外部からの侵入を防ぐアイテムとなり非常に便利です。
ここでは、「ゴキブリを1匹だけ見つかった場合の危険度」をシチュエーション別に解説します。
さらに次の項目では、「業者に依頼すべきケース」についても詳しく説明するので、自力での対策が難しそうな場合は、どのタイミングで専門家に相談すべきかの判断材料として参考にしてください。
1匹駆除したのに、数日後にまた別のゴキブリが出た場合は、室内に複数の個体が潜んでいる可能性が高いです。
目に見えているゴキブリを駆除しても、隠れている個体の方が多いため、巣ごと駆除しないと根本解決にはなりません。
この場合、「連鎖駆除効果のある殺虫剤」を使用し、隠れているゴキブリや巣ごと駆除することが重要です。
また、ゴキブリが現れた周辺には、フンやゴキブリの巣がある可能性が高いため、その付近に毒餌剤(ベイト剤)を設置することで効果的に駆除できます。
室内で小さなゴキブリ(赤ちゃんゴキブリ)を見つけた場合は、すでに繁殖が始まっているサインです。
ゴキブリの幼虫はまだ移動範囲が狭いため、発見場所の近くに巣がある可能性が非常に高いです。
まずは、巣がどこにあるのかを特定することが重要です。
巣と思われる場所に他の幼虫や卵が見つかった場合は、巣ごと根絶しないと再発のリスクが高まります。
しかし、現在市販されている殺虫剤には「卵に有効な成分を含むものがない」ため、卵をひとつひとつ除去していくしか方法はありません。
また、幼虫がすでに孵化している場合、想定される個体数は30匹~50匹と非常に多いため、自力で完全に駆除するのは困難です。
このような状況では、プロの業者に依頼するのも一つの選択肢となります。
普段あまり使わない部屋でゴキブリを見かけた場合、その部屋がすでにゴキブリの巣になっている可能性があります。
使われていない部屋はホコリが溜まりやすく、それがゴキブリのエサとなるだけでなく、外敵が少ないため繁殖に適した環境になりやすいのが理由です。
このケースでも、巣ごと駆除しない限り根本的な解決にはなりません。
連鎖効果があり、かつ残留性のある殺虫剤や毒餌剤(ベイト剤)を活用し、徹底的な駆除を行う必要があります。
ゴキブリを見つけた場合、多くの人はまず自力での駆除を試みるかもしれません。
しかし、状況によっては自分で対処するのが難しく、専門の業者に依頼したほうが確実な場合もあります。
特にゴキブリの発生が繰り返される場合や、大量発生している兆候がある場合は、早めの対応が重要です。
以下のような状況が繰り返されるようであれば、専門業者への相談を検討してみてください。
→ 自力での駆除が追いつかず、手に負えない状態になっている可能性があります
特に以下のような状況なら即業者に相談を検討してください!
→ 市販の殺虫剤を使っても駆除できない、むしろ減らない場合
特にチャバネゴキブリは薬剤耐性を持つ個体が多く、一般的な殺虫スプレーでは駆除できないことがあります。
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→ すでに巣が存在し、繁殖が進んでいる可能性が高い
1匹の幼虫なら様子見でもOKだが、複数匹見かけたら要注意!
→ 駆除しても数日後にまたゴキブリが発生する場合は、原因を特定する必要がある。
これは、建物内部にゴキブリの発生源があるか、侵入経路がふさがれていない可能性が高いです。
特にアパートやマンションの場合、他の部屋から侵入しているケースもあるため、自己対策では限界があります。
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